神奈川県の蓄電池補助金は1台15万円|2026年度第2期の申請に間に合わせる準備手順

「蓄電池を導入したいけれど、神奈川県の補助金は結局いくらもらえるのか、いつまでに動けばいいのか分からない」。そう感じている方に向けて、2026年7月31日時点の最新情報を整理しました。
神奈川県の蓄電池補助金は制度自体はシンプルですが、受付期間が想定より早く終了したり、太陽光との同時導入が条件になっていたりと、知らずに進めると損をしてしまうポイントがいくつかあります。私たちネクスト電気では、こうした制度の複雑さを踏まえたうえで、ご自宅の場合に実際いくら受け取れるかの無料試算を行っています。まずは制度の全体像から見ていきましょう。
先に要点を整理すると、次の5点がこの記事の結論です。
- 神奈川県の蓄電池補助金は「1台あたり15万円」。太陽光発電との同時導入が必須です
- 2026年度第1期は5月11日受付開始からわずか翌日で締め切られました
- 次のチャンスは2026年9月頃に予定されている第2期(電子申請のみ)です
- 国のDR補助金(最大60万円)はすでに終了しており、今使えるのは県と市町村の制度です
- 設置業者による代行申請はできず、申請者本人が手続きする必要があります
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神奈川県の蓄電池補助金は1台あたり15万円|2026年度の補助額
神奈川県の蓄電池補助金を理解するうえで押さえておきたいのは、補助額の内訳、台数の数え方、対象になる住宅と申請者の3点です。順に見ていきます。
補助額の内訳|蓄電池15万円・太陽光7万円/kW
神奈川県が実施する「令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金」の補助額は、設備の種類ごとに次のとおり定められています。
| 設置機器 | 補助額 |
|---|---|
| 太陽光発電設備 | 発電出力1kWあたり7万円 |
| 蓄電システム等 | 導入する蓄電システム1台あたり15万円 |
(出典:神奈川県公式サイト「令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金」)
補助対象経費が上記の金額を下回る場合は、経費の実額が上限となります。太陽光の出力は、太陽電池モジュールの公称最大出力とパワーコンディショナーの定格出力のうち、低い方の数値で計算される点に注意してください。5kWのモジュールを設置しても、パワーコンディショナーの出力が4kWであれば、補助額は4kW分で計算されます。
「1台」はパッケージ型番ごと|蓄電池ユニット数ではない
「1台15万円」という表記で誤解しやすいのが、この「1台」の数え方です。神奈川県のQ&Aでは次のように明記されています。
導入する蓄電システム台数(パッケージ型番ごと)に1台当たり15万円を乗じた額を交付します。蓄電池ユニットの数ではありません。
つまり、1つの蓄電システム内に複数の蓄電池ユニットが組み込まれていても、それは「1台」としてカウントされます。逆に、異なるパッケージ型番の蓄電システムを複数台設置すれば、その台数分だけ補助額が積み上がります。
ここを勘違いしたまま見積もりを進めると、想定していた補助額と実際の交付額がずれてしまうことがあるため、導入前に見積もりで「パッケージが何台構成になっているか」を必ず確認しましょう。
対象になる住宅と申請できる人
対象となる住宅は、神奈川県内にある耐震性能を確保した戸建住宅(賃貸を除く)または共同住宅です。事務所・店舗等との併用住宅も対象に含まれます。
申請できる人は、戸建住宅の場合は住宅を所有または区分所有する個人、共同住宅の場合は分譲住宅の管理組合や賃貸共同住宅を所有する個人・法人です。
蓄電システムについては、国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の対象機器として、SII(環境共創イニシアチブ)に令和7年度以降登録されている製品である必要があります。この登録要件を満たしていない旧型の在庫品を勧められた場合、補助金の対象外になってしまう可能性があるため、契約前に型番の登録状況を確認しておくと安心です。
神奈川県の蓄電池補助金は蓄電池だけでは使えない
この補助金には「蓄電池単独では申請できない」という大きな制約があります。太陽光との同時導入が必須という条件と、単独設置を希望する方の代替手段の2点を解説します。
太陽光発電との同時導入が必須条件
この補助金の最大の注意点は、蓄電池だけを単独で設置しても対象にならないことです。県の実施要領では「蓄電システムの設置が必須」と明記されており、太陽光発電設備と蓄電池をセットで導入することが交付の条件になっています。(出典:神奈川県公式サイト「補助対象となる製品」注記2)
すでに太陽光発電を設置済みの住宅に、あとから蓄電池だけを追加したいという方は、この県の制度は使えません。
蓄電池のみ設置したい人が使える市町村の制度
一方、市町村の制度には蓄電池単独の設置を認めているところがあります。神奈川県内では座間市や海老名市などが各設備の単独申請を認めている一方、横須賀市や鎌倉市などは蓄電池の単独設置を補助対象外としており、対応は自治体によって大きく分かれます。
太陽光を設置せず蓄電池だけを導入したい場合は、まずお住まいの市町村が「単体可」か「同時必須」かを確認することが最初のステップになります。この確認を飛ばして契約を進めてしまうと、県の補助金も市町村の補助金も使えないまま導入することになりかねません。
2026年度 神奈川県 蓄電池補助金の申請期間|第1期はわずか2日で終了
申請期間について押さえておきたいのは、第1期の生々しい経緯、9月に控える第2期の条件、そして今から準備すべき書類の3点です。
第1期の経緯|5月11日受付開始から翌日締切までの1週間
2026年度の第1期は、当初「令和8年5月11日から6月30日まで」という約1か月半の受付期間で告知されていました。しかし実際の経過は次のとおりです。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 5月8日 | 申請額が予算額に達する見込みとなり、状況によっては受付を締め切る可能性があると告知 |
| 5月11日 | 受付開始 |
| 5月11日 | 早くもこの日をもって申請を締め切る可能性があると追加告知 |
| 5月12日 | この日の申請分(電子申請は23時59分、郵送は消印分)をもって受付終了 |
| 5月19日 | 抽選は行わず、受付済みの申請全件を確認する方針に変更 |
(出典:神奈川県公式サイト「新着情報」欄、令和8年5月8日〜19日の告知)
つまり、6月30日までの募集と告知されていた枠が、実質的にはわずか2日で埋まったことになります。
「まだ大丈夫だろう」と構えていると、あっという間に受付終了を迎える制度だと分かります。
第2期は2026年9月頃・電子申請のみ
第2期は2026年9月頃の実施が予定されています。詳細は改めて神奈川県のホームページで案内される予定ですが、現時点で分かっている大きな違いは、受付方法が電子申請システムに限定されることです。
第1期にあった郵送申請の選択肢は、第2期にはありません。
| 項目 | 第1期(終了) | 第2期(予定) |
|---|---|---|
| 受付開始 | 令和8年5月11日 | 令和8年9月頃 |
| 受付方法 | 電子申請・郵送の両方 | 電子申請のみ |
| 実際の受付期間 | 実質2日(5/11〜5/12) | 未定(早期終了の可能性が高い) |
| 抽選の有無 | 当初は抽選予定だったが、最終的には全件確認に変更 | 未定 |
郵送での申請に慣れている方にとっては、第2期が電子申請限定になる点が最大の変化です。マイナンバーカードや電子申請システムのアカウント準備も含め、早めに動作確認をしておくと当日慌てずに済みます。
第2期に間に合わせるために今から準備する書類
第1期の反省を踏まえると、9月の受付開始と同時に申請できる状態を整えておくことが重要です。事前に準備しておきたい書類は次のとおりです。
- 契約書(写し)または経費の内訳が分かる書類(太陽光・蓄電池それぞれの設備費・工事費、型番と数量が明記されているもの)
- 補助対象設備の仕様が確認できる製品カタログ等
- 補助事業者本人の住民票の写し(発行から3か月以内、個人番号非記載)
- 既存住宅の場合は登記事項証明書の写し
- 昭和56年6月1日より前に建築確認を受けた住宅の場合は、現行耐震基準への適合を証する書類
いずれも発行から日数が経つと使えなくなるものが多いため、9月の受付開始が近づいた段階で取得するのが効率的です。この準備を怠ると、第1期と同じように受付開始からわずか数日で申請の機会自体を失ってしまう可能性があります。
国の蓄電池補助金は終了|神奈川県で今使える制度の全体像
国の制度がどうなっているか、そして今実際に使える支援は何かの2点を整理します。
国のDR補助金は2026年5月29日に受付終了
蓄電池の補助金といえば「国から最大60万円」という情報を目にした方も多いと思いますが、この「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」は2026年5月29日に交付申請額が予算に達し、公募が終了しています。
公募期間は当初2026年3月24日から10月30日までの予定でしたが、実際は2か月ほどで枠が埋まりました。次回の公募時期は本記事執筆時点で未発表です。(出典:SII「DR家庭用蓄電池事業」公式サイト)
今は県+市町村の2階層で考える
したがって2026年7月末の時点で神奈川県内の方が使える公的な支援は、実質的に「県の補助金」と「市町村の補助金」の2階層になります。
国の制度が復活すれば選択肢は広がりますが、当面はこの2つを軸に検討するのが現実的です。「国の60万円がもらえるはず」という前提のまま予算を組んでしまうと、実際の負担額が想定より大きくなってしまうため、まずは県と市町村の金額だけで試算しておくことをおすすめします。
神奈川県内の市町村で使える蓄電池補助金一覧
県の補助金に加えて、お住まいの市町村の補助金を併用できる場合があります。特に金額の差が大きい横浜市・川崎市・相模原市を中心に、主要な自治体の状況を一覧と解説でまとめました(2026年7月31日時点)。なお太陽光側の詳しい制度内容は、関連記事「「神奈川県の太陽光補助金は1kWあたり7万円」」で解説しています。
| 自治体 | 蓄電池補助額 | 太陽光補助額 | 単体設置 | 2026年度の状況 |
|---|---|---|---|---|
| 横浜市 | ポイント還元(YGrEP) | ポイント還元 | ― | 令和8年6月15日受付開始 |
| 川崎市 | 最大70万円(FITなしの場合) | 最大28万円(FITなしの場合) | ― | 受付中。FIT適用時は補助額が大幅に下がる |
| 相模原市 | 20万円(定額) | 8万円(定額) | 蓄電池は太陽光との同時設置が条件 | 第1期は令和8年9月1日〜30日、第2期は令和9年2月1日〜26日 |
| 藤沢市 | 5万円(FIT型、150件枠) | 予定件数到達により受付終了 | ― | 太陽光は終了、蓄電池は受付中 |
| 横須賀市 | 太陽光の付帯設備として導入経費の3分の1 | 7万円/kW | 蓄電池単独は対象外 | 令和8年5月1日受付開始、交付申請は令和9年1月15日まで |
| 伊勢原市 | ― | ― | 太陽光単体可だった | 令和8年6月9日に予算上限到達、受付終了 |
(出典:横浜市・川崎市・相模原市・藤沢市・横須賀市・伊勢原市 各公式サイト、2026年7月時点の公表情報)
横浜市|ポイント還元型のYGrEP
横浜市は「横浜グリーンエネルギーパートナーシップ事業(YGrEP)」という独自制度を実施しています。太陽光・蓄電池などの対象設備を導入して事業に参加すると、現金の補助金ではなくキャッシュレスポイントの還元を受けられる仕組みです。
令和8年6月15日から受付を開始しています。
川崎市|FITの有無で補助額が大きく変わる
川崎市の「太陽光発電設備等設置費補助金(愛称:たいせつ補助金)」は、FITを使わない太陽光発電と蓄電池をセットで導入する場合に補助額が大きくなる設計です。
FITを適用すると太陽光の補助は定額4万円程度に下がるため、売電よりも自家消費を重視する方に手厚い制度になっています。売電収入を優先するかどうかで、川崎市を利用する場合の実質的なお得度が大きく変わる点は覚えておいてください。
その他の主要市町村
相模原市は「住宅用スマートエネルギー設備等導入奨励金」(購入型)と「住宅用初期費用ゼロ太陽光発電設備等導入補助金」(0円ソーラー型)の2本立てです。前者は太陽光・蓄電池それぞれ定額での交付、後者は事業者へ補助金が交付され月々の料金が割引される仕組みになっています。
相模原市は第1期が9月に控えており、県の第2期と時期が重なるため、両方の受付開始日をカレンダーに控えておくと申請漏れを防げます。
神奈川県の蓄電池補助金で不交付になる5つの落とし穴
制度そのものは難しくありませんが、運用を誤ると不交付になるケースが目立ちます。特に注意したいのは、着工のタイミング、代行申請の可否、そして書類不備の3点です。
交付決定の前に着工すると1円も出ない
この補助金で最も多い失敗が、交付決定通知を受け取る前に工事に着手してしまうケースです。神奈川県の案内には「事業の着手は、必ず交付決定の日以降に行ってください」と明記されており、これより前に契約や工事を始めた場合は補助金を受け取れません。
審査には2〜3か月ほどかかることがあるため、着手予定日から逆算して余裕を持った申請が必要です。「工事は急いで進めたいので先に始めましょう」という業者の提案に応じてしまうと、それだけで補助金がまるごと受け取れなくなるリスクがあります。
設置業者による代行申請はできない
神奈川県の電子申請システムには「申請者ご本人による申請が必要です。設置事業者等による代行申請はできません」という注記があります。(出典:神奈川県公式サイト「(2)電子申請システムによる提出」)
もし施工業者から「申請はすべてこちらで代行します」と説明された場合、それは制度の実際の運用と食い違っている可能性があります。こうした不自然な営業トークの見分け方は、関連記事「「太陽光・蓄電池の補助金営業で怪しい業者を見分ける方法」」で詳しく解説しています。
県が公表している不受理になる6つのケース
神奈川県は、次の申請が不受理となる可能性があると公式に明示しています。
- 受付期間外の申請
- 電子申請で、申請者本人とは別の人の書類が添付されている申請
- 郵送ではなく宅配便等で届いた申請
- 導入する太陽光発電・蓄電池の型番や仕様が明確に読み取れない申請
- 交付申請書の申請者欄・連絡先・施工事業者欄が未記入など、体裁が整っていない申請
- 予算額に達した時点で複数の申請があり、抽選の結果落選した申請
(出典:神奈川県公式サイト「不受理となる可能性のある案件」)
書類の細かい不備で不受理になるケースが多いため、申請前に一つひとつ確認することが結果的に一番の近道です。
これらの落とし穴は、いずれも「制度の運用を正しく理解していない」ことが原因で起きています。逆に言えば、着手のタイミングと書類の揃え方さえ間違えなければ、それほど難易度の高い申請ではありません。不安な場合は、契約前の段階で第三者に見積もりや進め方を確認してもらうのも一つの方法です。
神奈川県の蓄電池補助金を使った実質負担額のシミュレーション
蓄電池8kWh・太陽光5kWを新たに導入するケースで試算します(設備費・工事費の総額を220万円と仮定)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 設備費・工事費の総額 | 220万円 |
| 神奈川県補助金(太陽光7万円×5kW) | 35万円 |
| 神奈川県補助金(蓄電池15万円×1台) | 15万円 |
| 県補助金の合計 | 50万円 |
| 実質負担額 | 170万円 |
ここに市町村の補助金が加われば、さらに負担額を圧縮できます。たとえば川崎市の場合、FITを使わなければ太陽光28万円・蓄電池70万円の上乗せが期待できるため、条件次第では実質負担額を100万円以下まで下げられる可能性もあります。
国のDR補助金が復活すれば上限60万円が上乗せされる可能性もありますが、2026年7月末時点では見込みが立っていないため、県と市町村の補助金だけで試算しておくのが現実的です。
神奈川県の蓄電池補助金に関するよくある質問
1台あたり15万円です。ただし補助対象経費がこれを下回る場合は実額が上限になります。
台数は蓄電池ユニットの数ではなく、パッケージ型番ごとに数えます。
県の補助金では申請できません。太陽光発電との同時導入が必須条件です。
蓄電池単独で使える制度をお探しの場合は、座間市や海老名市など単体設置を認めている市町村の制度を確認してください。
可能です。ただし補助金の種類によっては県との併用を認めていない場合があるため、利用を検討している制度が県の補助金との併用を許可しているかどうか、事前の確認が必要です。
設置費用、電気の使用量、電気料金プラン、補助金の活用状況によって大きく変わるため一概にはいえませんが、一般的には10年前後が目安とされています。
補助金を活用できるかどうかで回収年数は大きく変わるため、まずは複数の見積もりを比較したうえで試算することをおすすめします。
使えます。神奈川県のQ&Aでは、固定価格買取制度(FIT)の活用は可能と明記されています。
売電を続けながら蓄電池を導入したい方でも、この補助金を利用できます。
本記事執筆時点では未発表です。過去の実績を見る限り、年度ごとに内容を更新しながら継続される可能性が高いですが、確定情報ではありません。
最新情報は神奈川県の公式ページで確認してください。
まとめ:神奈川県の蓄電池補助金は第2期の準備で決まる
神奈川県の蓄電池補助金は1台15万円、太陽光との同時導入が必須という制度です。2026年度の第1期はわずか2日で受付が終了しましたが、9月頃に予定されている第2期がまだ残っています。
第2期は電子申請のみとなるため、契約書や住民票などの必要書類を早めに準備し、受付開始と同時に申請できる状態を整えておくことが、この補助金を確実に受け取るための最短ルートです。
制度の詳細や自分の状況で実際いくら受け取れるかの試算、業者選びで不安な点があれば、私たちネクスト電気の無料相談もご活用ください。中立な立場で、補助金を含めた実質的な導入費用をご案内します。
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